炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)は遠赤外線領域にあたる10.6μmの波長を持った気体レーザーです。皮膚組織中には水分が多く含まれています。CO2は水に吸収されやすい特性があるので、病変部皮膚組織を瞬間的に気化蒸散させイボやホクロを除去出来ることが特徴です。また、炭酸ガスレーザーの蒸散作用は皮膚の表面と限局的であり、深部組織や周辺の正常な皮膚にダメージを与えないため、深いところまで至らないので、メスで切除した場合よりもキズ跡が残りにくく、患部の治癒も比較的早いのが特徴です。
治療の際は局所麻酔を行えば、痛みもほとんど感じず、組織周辺の血液は瞬時に凝固するので出血もほとんどありません。正常部位へのダメージは少なく、安全でより自然で美しい仕上がりとなります。
当院の炭酸ガスレーザーは従来のCW(連続派)、SP(スーパーパルス)モードに加えて、独自のpモードを採用しています。より痛みや侵襲の少ない治療が可能となりました。
・首にできる小さなイボ ・目立つほくろ
・脂漏性角化症など盛り上がったシミ
・目の下に出来るぶつぶつした盛り上がり
・顔に出来る白っぽいニキビのように見えるもの ・ニキビやニキビ後の改善にも有効
医師による診察を行います。
患者さんに安心して施術を受けて頂けるよう同意書をお読みいただき、疑問や不安がなければご署名いただきます。
施術部位を消毒し麻酔をします。※症状によっては麻酔をしない場合もございます。
レーザーを照射します。多くの場合は数分で照射が完了します。
薬を塗り、絆創膏などで治療部位を保護します。保護の期間は医師の指示に従ってください。
治療部位の状態を診察をします。
Q&A
炭酸ガスレーザーはレーザーメス治療なので、他のレーザーとは違い無麻酔状態だと切除時に痛みがあります。そのため通常は局所麻酔をしてから施術にあたるため痛みはほとんどありません。
炭酸ガスレーザーのメリットは傷が小さく治療でき抜糸も必要としないた切除後の仕上がりがメス切開法に比べて傷を残す事なく綺麗です。また出血がほとんどないことも特徴です。また周辺の正常な皮膚な皮膚を傷つけることなくお肌への負担も少なくすみます。切開法では難しい凹凸のある部位や皮膚の硬い部位の治療も可能となります。
炭酸ガスレーザーによる治療は全て自費になります。
保険診療は液体窒素による治療方法です。レーザー治療に比べて時間がかかり治療回数も多くなる事が多いです。当院は患者さんの状況、症状に応じて治療方法を決定しております。
審美的治療にあたる場合は保険は適応されずレーザーでの施術となります。
通常は1回の施術で治りますが、治療する範囲が大きい場合や、深さによって数回に分けて治療するケースもあります。
メイクは治療部位の不要なトラブルを避けるべく、かさぶたが取れてからお願いします。
以下の患者さんは治療が行えない可能性がありますので医師に必ずご確認ください。
2週間程度で皮膚が再生し上皮化します。その期間は絆創膏を貼り、処方された軟膏を塗布してください。照射後の紅斑は2〜3ヶ月で自然消滅しますが、色素沈着をなるべく起こしてしまわぬように日焼け予防が重要です。症状によって美白剤を併用する場合もあります。