禁煙サポート

喫煙が体に悪い事は周知の事実ではありますが、それでもなかなか禁煙を出来ない事でお困りではないですか?
喫煙は単なる嗜好品で習慣というだけでなく、依存症という病気だという事です。辞めたいと思ってもなかなか実際に行動に移せないのはこの依存症が大きく関わっています。具体的に喫煙による依存症は2つあります。

1. 身体的依存(ニコチン依存症)

2. 心理的依

です。

1つめの身体的依存はタバコに含まれるニコチンが原因です。ニコチンは脳内報酬回路と言われる神経系に影響を及ぼし、幸福感や満足感をもたらす物質であるドーパミンを過剰に放出させます。喫煙習慣というものはこの過剰反応に慣れてしまい機能低下を起こして、ニコチンなしでは回路が正常に機能しない状態に陥ってしまいます。するとニコチンが切れてしまうと著しく集中力を欠いてしまったりイライラしてしまうなど不快な離脱症状が起こってしまいます。当然喫煙をしてニコチンを取り込む事により一時的にこれらの症状は緩和されますが、逆を返すと喫煙をしている限りこのニコチン切れの症状に悩まされ続ける事になります。ただし、このニコチンは2〜3日の禁煙によって体から完全に抜け脳の機能も徐々に正常に戻ってきますので、禁煙を初めて数日経てば身体的依存からは脱却出来ると言えるでしょう。

それでは、何故誰もが禁煙を簡単に成功させる事が困難なのでしょうか?2つめの心理的依存が禁煙を継続する為に最も重要かつ厄介な要素となってきます。そもそも喫煙をしていなければ、前述したニコチン切れによる不快な離脱症状は起こらなかったのですが、脳は喫煙によるニコチン摂取をこれらの症状を改善する特攻薬のように感じてしまうのです。この脳の錯覚があたかも喫煙がストレス解消方法で、いつの間にか生活になくてはならない必需品のように捉えてしまい、ストレス軽減のため或いは人生の楽しみの一部として習慣化してしまいます。ですから、この脳の錯覚に患者さん自身が気がつかない限り禁煙を成功させる事は非常に困難です。そしてもう一つは誰か第三者のサポートが重要になってきます。これはダイエットが自分一人だと継続する事が難しい事によく似ています。自身の達成したい目標に向かっている最中にその事象を共有出来る人がいる事は継続の大きな支えとなります。

当院の禁煙サポートプログラム

12週間の禁煙治療を行って頂きます。医師のサポートを借りながら、進陟を共有して最後まで禁煙治療を続けましょう。禁煙によりイライラしてしまったり、誘惑に負けそうな時もあるかと思います。そんな時は医師に正直に相談をし、管理をしてもらう事で目標を達成していきましょう。

※禁煙外来では、禁煙はもとより禁煙後の肥満等、禁煙に関する様々な問題も含めて指導・治療を行っております。

※喫煙は、高血圧症の治療等、あらゆる疾患の治療にとってマイナス要因となります。