ピアスについて

トラブルなく美しいピアスホールを維持するために、私達が知っておいて欲しい事

<<ピアスホールが出来るまで>>

ピアスホールはスタッドを刺入したらすぐに出来上がるわけではありません。健康な皮膚を傷つけるわけですから、当然皮膚は再生をしようとします。ファーストピアスのピアスホールが完成するまでの過程を疎かにしてしまうとせっかく素敵なピアスがついているのに、後に化膿してしまったり埋没してしまったりします。ピアスホールがしっかりと出来上がるまでの過程をしっかりと理解して、トラブルなく素敵なピアスでおしゃれを楽しみましょう。

スタッドの刺入

医療用ピアスガンまたは医療用ピアスニードルを使用して、施術箇所にピアスを貫通させます。この時に1番大切な事は、施術箇所をしっかりと消毒をして、滅菌された医療器具にて同じく滅菌されたピアスを刺入する事です。

ピアスホールの形成

ピアスホールが定着するまでには最低でも1ヶ月かかります。ピアスをしていなくても美しいピアスホールが理想ですので、2-3ヶ月ファーストピアスをつけ続ける事を推奨しております。またこの期間中の毎日のお手入れが非常に重要です。当院ではピアスが原因で皮膚のトラブルになった方が数多く来院されますが、スタッドの刺入を含めて衛生面でのケアが疎かだったケースも多いです。

ピアスホールの上皮化

ファーストピアスを入れたままにしておくと徐々にピアスホールのトンネルの壁が上皮化し皮膚で覆われた安定した状態になります。

ピアスホールの完成

この段階でファーストピアスを外しても穴は塞がりにくく、初めてピアスホールが完成します。ピアスホールが完成する前にピアスを外してしまったり、不衛生な処置をしてしまうと後々のトラブルの原因になりやすいです。

好きなピアスを楽しむ

いよいよ、ファーストピアスを外し自分の好きなピアスでおしゃれが楽しめます。ただし、ピアスホールが完成してもデイリーケアは続けてください。

※ピアスを交換する際に無理やり挿入したり真っ直ぐ挿入しないとせっかく完成したピアスホールの上皮を傷つけてしまう恐れがあります。十二分に注意をしてピアスの交換をお願いします。

<<ファーストピアスをしている間の注意点>>

– ファーストピアスはピアスホールが完成するまで外さないでください

– 毎日必ず1-2度、消毒を行いましょう。

– 着衣、脱衣の際にピアスを引っ掛けてしまわぬように十二分に注意しましょう。

– 完成していないピアスホールはいわば生傷です。プール、また雑菌の多い温泉水などは避けましょう。

– 強い痛み、痒み、しこり、ジュクジュクとした感覚がある場合などトラブルが生じた時ははすぐに医療機関に相談してください。

– サウナに入らないようにしてください。金属製のスタッドが熱を吸収して火傷になってしまいます。

– ヘアケア商品などの付着に十分お気をつけください。細菌が繁殖する温床となります。

<<トラブルが起きてしまった場合>>

ピアスが原因で皮膚にトラブルが生じてしまった場合は出来る限り早めの受診をお勧め致します。

– 耳垂裂(裂け耳)

– 埋没ピアス

– ピアスホールの修正

– ケロイド

– ピアスが原因で起こる化膿や炎症

など、当院ではピアスのトラブルに幅広く対応しております。また手術を要するものは日帰りで、極細の糸を使用し出来る限り傷が残らないよう審美的な観点も重要視しております。まずは症状が悪化する前に受診ください。